経過
2019年12月8日、中華人民共和国湖北省武漢で発生した新型肺炎の基因ウィルスとされている。COVID-19の正式名称で呼ばれ、SARSコロナウィルス2がヒトに感染することによって発症する。2020年に入ってから世界中で感染が拡大し、2022年8月までに感染者数は累計6億人を超えパンデミックを引き起こした。
感染経路
感染経路は主として、ウイルスが付着した手で鼻や目や口を触ることによる接触感染と、咳やくしゃみによる飛沫感染があると言われている。
症状と徴候群
2020年1月21日統計分では、40℃程度の高熱、乾性咳、息切れなどがあるが、ウィルスの変異により様々な症状を示す。そのために不顕性感染も多いと言われている。一般的には、頭痛、味覚障害、嗅覚障害、鼻づまり、鼻水、筋肉痛、呼吸困難、下痢、腹痛など多岐にわたる。2020年8月の症候の調査においては、90%になんらかの嗅覚障害を認めた。嗅覚の障害により、味覚障害が併発する症例も、比較的多く見受けられた。
オミクロン株BA2などでは、咽頭痛が特徴的な症状ともいわれたが、いずれの症状が出たとしても不思議ではない。更に変異を続けたオミクロン株BA5にまで置き換わって、その症状は38℃以上の発熱の持続や倦怠感などを見ることが多いようである。現在のXBB系統では、来院される患者さんはあまり高熱でない事が多く、咽頭違和感などの持続と、通常の感冒様である症状が多いように見受けられる。
変異株
現在のところ、日本での主流株は BA5.2.1を親株としたBF.5 であったが、米国で猛威を振るっているXBB.1.5が上陸する可能性は大きい。大分県でもついに5月の連休前に、XBB.1.5が検出されていた。
変異株の発生動向について、XBB.系統の割合が大部分を占めており、特にXBB.1.16系統は増加傾向、XBB.1.5系統は低下傾向、XBB.1.9系統は横ばい。
潜伏期
潜伏期は約1日~14日程度とされるが、中央値は3日~5日といわれる。
診断
症候学的には外見だけの判断は難しく、たとえ発熱がなくとも重症肺炎にまで一気に進行した例もあった。そのために胸部レントゲンや胸部CT等の画像診断の併用で鑑別可能なところもある。
COVID-19の臨床的検査に関しては、主にPCR法でのウィルスの核酸増幅検査と、血液中の抗体検査が存在する。また、ウィルスそのものの抗原検査も短時間で結果が判明するために行われてはいるが、PCR法に比べて感度は落ちてしまう。現実的には、PCR法と抗原検査は意味が異なるために、こららを組み合わせて行うこともある。
治療
日本で認可されている治療薬は以下。
しかし、これといった特効薬はまだ存在しない。
外来での処方可能内服薬は、ラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバの三種であるが、使用経験として有効性が高いのはゾコーバという印象を受けている。
それぞれ適応は若干異なるが、
1回治療薬価は、
ラゲブリオ:94312円
パキロビッド:100000円
ゾコーバ:51852円
患者負担は二割負担で
ラゲブリオ:18862円
パキロビッド:20000円
ゾコーバ:10370円
9月30日までは公費となり 全薬負担なし
10月1日からは
上限9000円の負担となる見込み
9月4日~9月10日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり16.61人、報告数は3289人。お盆休みが明けて以降、感染者はゆっくりと増加。ついにインフルエンザは前の週の1.82倍に増えました。また、プール熱が警報レベルを超えてきていますので要注意。
8月28日~9月3日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり15.31人、報告数は3032人。前週より35人増え1.01倍と3週連続でやや増加していてインフルエンザの感染者も増加傾向。
8月21日~8月27日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり15.14人、報告数は2997人。前の週から129人増え、3週連続の増加となった。そんな中、外国から風邪薬を求めて来日する動きが強く、日本人に薬店で風邪薬がいきわたらない状況が現れている。
8月14日~8月20日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり14.48人、報告数は2868人。前週から75人増え、3週ぶりに増加。福岡県は「お盆休みが明け、医療機関の受診が増えたことが影響したのではないか」と分析。お盆期間中の人の移動で感染が拡大した可能性もあり、感染対策の徹底を呼びかけている。
8月7日~8月13日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり14.11人、報告数は2793人。2週連続の減少となったが、県は「お盆休みで受診が減った影響がある。感染が減少局面に入ったかは分からない」として、引き続き警戒を呼びかけている。
7月31日~8月6日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり21.00人と大きな変動なく報告数は4158人。1医療機関あたりの新規陽性者は、全国平均を上回る状態が続いている。お盆休みを控え、さらなる感染拡大が危惧される。
7月24日~7月30日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり21.64人と5週連続増加し報告数は4284人。前週よりも、584人の増加を見ている。4000人を超えた。夏休みで人の流れが活発になり今後も拡大傾向が続く可能性があるとみている。引き続き基本的な感染対策を呼びかけている。
このグラフの様に、5月8日を境に、明らかに増加を示しており、感染の有無を調べることは非常に大切と思えます。
7月17日~7月23日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり18.69人と増加し報告数は3700人。前週よりも、1140人の増加を見ている。
ワクチン由来の免疫と感染由来の免疫とでは回避傾向は異なる。同時期に流行しているほかの変異体と比較して、ワクチン接種回数が多い人ほど感染リスクや感染時の入院リスクが低減する一方で、過去に感染既往がある人はXBB/XBB.1.5への感染リスクが高い。
7月10日~7月16日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり12.93人と増加し報告数は2560人。前週比1.19と緩やかな上昇を見ている。
7月3日~7月9日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり10.85人と増加し報告数は2148人。
6月26日~7月2日の7日間の新規感染は、1医療機関あたり7.21人と増加し報告数も1427人。
6月19日~6月25日の7日間の定点把握で、1医療機関あたり5.78人と若干減少傾向。定点報告数は1141名に増加。
福岡県は8日、定点把握による新型コロナウイルス陽性者は、5月29日~6月4日の1週間で前週比38%増の841人だったと発表。1医療機関当たりの患者数は4.25人で、前週の3.08人から増加。
福岡県の発表では、令和5年5月22日~令和5年5月28日の集計で、610件の新規陽性者を認めた。定点医療機関当たり、3.08人。
25日、定点観測による新規陽性者を発表。15~21日の1週間で、定点観測対象の198の医療機関から計612人(前週比137人増)の陽性者が報告され、1医療機関当たりは3.09人で、前週比1.29倍であった。
厚生労働省は19日、5月8~14日の新型コロナウイルスの定点あたりの陽性者数が、全国で2・63人(速報値)だったと発表した。5類になる以前に、全数報告されていた5月1~7日の陽性者数を換算すると全国では1・80人だった。また14日までの1週間の全国の新規入院患者数は2330人だった。
福岡県では、新型コロナウイルスの陽性者が、5月2日は600人確認。この時点で新規陽性者数が600人台になるのは2月25日以来66日ぶり。5月3日は県内で647人の新規陽性者を確認しています。この増加傾向の中での5類変更については、患者さん自身の感染防護が期待される。
厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織の有志は19日、今後起こりうる「第9波」は、「第8波」より大規模となる可能性がある、との見解を示した。
自然感染による抗体の保有率が英国は86%だったが、日本は42%。感染者の割合が低いことから、日本は第9波も第8波より大規模になる可能性が残されている。直近の感染状況を「新規感染者数は全国的に下げ止まりで、足元で緩やかな増加傾向。水準は、昨年夏の感染拡大前を下回る状況が継続」と評価。
福岡県内では、11日の統計で、新型コロナ新規陽性者は、321人であった。
大分県内で新たに21人の新型コロナウイルス感染の陽性を確認したと発表した。3月に県内でオミクロン株派生型「XBB.1.5」に1人が感染していたことも初めて判明。XBB.1.5は、3月上旬に新型コロナに感染した4人の検体を大分大で遺伝子解析し、このうち1人から検出した。国内主流の派生型「BA5」より感染しやすく、ワクチンが効きにくいとされる。重症化しやすいという報告はない。
28日の新規陽性者の内訳は、福岡市で154人、北九州市で36人、久留米市で23人、そのほかの地域で87人、オンラインで感染を登録した人が9人。
医療機関・介護施設・公共交通機関などでは、マスクの着用が推奨されます。また。新型コロナウィルス感染者等との接触の可能性がある場合も、マスクの着用が薦められます。
感染症法上の分類が5類になることから、3月13日(月曜日)から、マスク着用は個人の判断が基本となります。三密の回避、手洗い、換気などの基本的な感染症対策は引き続き励行されてください。
また
・医療機関を受診するとき
・高齢者など重症化リスクの高い方が多い高齢者施設などへ訪問するとき
・通勤ラッシュ時などの公共交通機関を利用するとき
・新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い方
に関しては、今まで通りマスクの着用が効果的です。
新型コロナウィルスの感染法上の分類を5月の連休明けより5類に引き下げる。マスクの着用も変化するが、老人介護施設や医療機関などでは、引き続きマスクの着用が推奨される。
福岡県では、1月8日県内で新たに1万1704人が新型コロナウイルスの陽性が確認。
福岡県は、18日県内で新たに7513人が新型コロナウイルスに感染と発表。2週連続で、前の週の同じ曜日を上回る。内訳は福岡市で2256人、北九州市で1094人、久留米市で520人、県が配布した抗原検査キットによる自主検査で陽性となった人も含まれている。
福岡県は11日、新規陽性者数を県内で5025人と発表。内訳は福岡市で1385人、北九州市で739人、久留米市で360人、県内のその他の地域で2418人で、このほか県の無料検査センターや県から配布された検査キットで陽性が判明した人が123人。
福岡県内の新規陽性者は、本日は1978人確認。7日連続で前週の同じ曜日を上回る。検査数そのものも増加している。
新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されます。早めのワクチン接種をご検討ください。換気など感染防止対策の徹底に加え、発熱など体調が悪くなった場合に備え抗原定性検査キットや解熱剤などを早めに購入しておきましょう。
松本吉郎日本医師会会長は10月26日の会見で、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が「増加に転じている」との認識を示した。10月に入って社会経済活動がより活発化しており、感染状況に与える影響や諸外国の状況、新たな変異株の動向などを含めて、引き続き注視が必要とした。
松本会長は、今冬の新型コロナの流行拡大がより早期に始まる可能性や、新型コロナで療養中の患者が多数いる状況で、インフルエンザも流行する同時期の流行が懸念されていることに言及。「引き続き状況に応じて必要な基本的な感染対策を徹底することと、ワクチン接種の促進が重要だ」と述べた。インフルエンザの流行に備えて、全国の地域の医療機関において、インフルエンザ患者の検査・診療にもしっかりと対応してもらうよう引き続き呼びかけていく姿勢も見せた。
新型コロナウィルス感染症は、10月に入ってから、かなり少なくなってきていたが、人流の再開と水際対策の緩和からも、徐々に新規陽性者が増加している。10/17には平均値957.0人、10/18は平均値1075.5人、10/19に平均値1120.4人と順調に増加中。今シーズンは、インフルエンザとの混合感染に注意を要する。
新型コロナウィルスの新規感染者は、9/1は7595人、9/2は6120人、9/3は5685人と数字的には減少しているものの、この背景には濃厚接触者の積極的検査が行われていない問題もあるようである。
オミクロン株の蔓延とさらなる変異について、まん延防止等重点措置は福岡県では、3月6日までとなります。重点的に感染予防は今まで通り行っていただくことが大切です。
首都圏や関西圏ではほぼオミクロン株に置き換わっているものの、引き続き、デルタ株も検出されている。
1月26日までは、「福岡コロナ警報」による県独自措置が適用されていたが、本日1月27日から2月20日まで上記措置が実施されることになった。
つまり、関西3府県や北海道、福岡など合わせて18道府県にまん延防止等重点措置が適用され、適用地域が34都道府県に広がることとなる。
政府は、1都12県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、群馬県、新潟県、岐阜県、愛知県、三重県、香川県、長崎県、熊本県、宮崎県)にまん延防止等重点措置を適用した。
福岡県で15日、1098人の新型コロナウイルス感染が新たに確認。1日の感染者数が千人を超えるのは、昨年9月1日の1015人以来。今月7日に100人を超えてから8日で千人を上回った。「第5波」では22日かかっており、「第6波」の感染スピードの速さが際立っている。
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。8日に国内で確認された感染者は8480人。沖縄県は過去最多の1759人。前日より300人以上増え、3日連続で最多を更新。半数の903人が20代。
本日の、新規陽性者は、全国で、6214人に上る。米軍基地の存在する沖縄、山口はもちろんのこと、広島県にもまん延防止等重点措置が発出された。各地の陽性者数は前週と比較して、数倍~数十倍に跳ね上がり、第6波の入り口にきていることは否めない。
前回の更新日には1日の新規陽性者は313名であったものが、1月1日では、456人であった。
沖縄県は11日、県内で新たに6人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表しました。1日に発表される新規感染者が5人を上回るのは、11月5日(15人)以来36日ぶり。
厚生労働省は12月10日、新型コロナウィルス「オミクロン株」の陽性者が成田・羽田・関西空港の検疫で新たに計8人確認されたと発表した。8人の滞在国は、ナミビア(2人)、米国(2人)、モザンビーク(1人)、コンゴ民主共和国(3人)で、いずれも到着時は無症状であり、10歳未満の男子以外の7人はワクチンを2回接種済み。
新しい変異株はオミクロン株といいます。ギリシャ文字の15番目の文字であるオミクロンを冠する変異株は、南アフリカで発見され、瞬く間に世界へ拡散した。日本でも、ナミビアから成田に到着した男性が第一例目として、発見されている。全国への拡散は時間の問題であろう。
政府は19都道府県の緊急事態宣言と8県のまん延防止等重点措置について、9月30日の期限をもってすべて解除することを決めた。
新型コロナウィルス感染症は、デルタ株に代表される変異株感染力も相まって、昨日末の時点で全国で20151名を数えています。ワクチンも国からの発送が遅々として進まず、皆さんの感染予防策が非常に大切になってきております。
そこで①密をさける ②マスクの隙間ない着用 ③手洗いやアルコール等での手指消毒の励行 この三点は非常に大切ですので、きっちりと押さえておいてください。
自分の身は自分で守りましょう!
来週20日から、来月11日まで、埼玉、千葉、神奈川、愛知の4県に「まん延防止等重点措置」を適用する方針を固めた。によって「重点措置」の適用は、東京や大阪などの6都府県から、10都府県に拡大した事となる。
医院名 |
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佐藤医院 |
院長 |
佐藤 公一 |
住所 |
〒808-0105 福岡県北九州市若松区鴨生田2-9-12 |
診療科目 |
内科・心療内科・外科・消化器内科 |
電話番号 |
093-791-0642 |